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自社船「昭徳丸」

五島列島と伝説の十字船団

昭徳丸船団の母港は長崎県五島列島の中通(なかどおり)島にある奈良尾地区の小さな漁港「浜串」。五島列島は九州の最西端、長崎港から西に約100kmに位置し、北東側から南西側に約80km(男女群島まで含めると約150km)にわたって大小合わせて140あまりの島々が連なる列島です。五島の歴史は非常に古く、旧石器時代以降、縄文時代や弥生時代の遺跡が多く発見されています。また、平安時代には後期遣唐使が最後の寄港地とするなど、本土から距離があるとはいえ、中央の文化と長く隔絶された状態ではなかったと言われております。
その昔、この地に海の恵みを求めてやってきた漁師たちがいました。これが昭徳グループ始まりだとされます。大正時代になると組織化が進み、大正7年には十人の漁師により「任意組合十栄社」として操業を開始。当時他船が羨むほどの驚異的な水揚げを誇っていたことから「伝説の十字船団」と称され、尊敬を集めていたと言います。昭徳丸船団の乗組員は、まさにその伝説の船団の誇りと技、そして熱き漁師魂を受け継いだ者たちなのです。

昭和25年頃の第十八昭徳丸
母港である長崎県五島列島の浜串港
獲れたての鮮度を保持したまま各魚市場に水揚げをします。

沖の漁師

漁船には魚群探知ソナーなども搭載しておりますが、歴代の漁師たちが残した厚さ数十センチにわたる記録ノートと、長年培われ、受け継いできた豊かな経験をもとに、天候、海水温、潮の流れなどの気象状況と魚の動きを読み、良質な魚が生息するポイントを探り当てながら漁をおこないます。
まき網漁において、船団の全指揮をとるのが、漁労長。魚群の探索や、網入れのタイミングだけでなく、船団内の責任も負います。乗組員たちから信頼される絶対的指揮官なのです。漁労長率いる船団のチームワークで、今日も漁に励んでいます。


キツイ・辛いは職業に関わらず生きていれば色々なことがある。それを嬉しい楽しいに変える力が人にはある。自分は乗組員に“親父”として恥ずかしくない背中を見せ続けるのが仕事。
常に目標を高く掲げる気概を育てたい!


第十八昭徳丸
古川漁労長


富栄海運有限会社
唐津営業所 シーボーン昭徳
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